禅のことばで生きるヒント


禅タロットの美希さんによる禅の言葉コラム。禅の言葉を通して、気づきを得るヒントを教えてくれます。禅タロットとは。 禅の精神を込めた、メッセージ性溢れるタロットカード。 自分と向き合う事により、メンタルを強め、人生を進めていけるツールとしてじわじわ人気が出ています。


禅のことば vol.1

日日是好日

雨が降っても嵐がきても、今日一日を全力で楽しむ。それが生きがいとなる。

 

一番有名な禅語といってもよい、この言葉。一般的には、「毎日楽しく過ごしましょう」と訳されていますが、本来の意味はもう少し深いところにあると思います。私達は、「生かされて」います。その「生きる課程」の中で毎日を楽しく過ごすのですが、そこは禅の精神。何も特別なことをしろと言うのではありません。

 

今ある日常を、いかに楽しむのか?
毎日おこなっている活動を、いかに大切に扱うのか?

 

というところにフォーカスするだけ。九死に一生を得た人は、「生かされている」という表現が腑に落ちています。でもそんな経験がない人は、どうやって、「生かされている」事を実感すれば良いのでしょうか?

 

それは、ひとえに《自己肯定感》を育むのみ。

 

《自己肯定感は小さい成功体験の積み重ねでつく》といわれています。小さい時から、子どもの先回りをせずに、自分でできる範囲の事をやらせ、失敗しても責めず、温かく見守り、再挑戦を促すような親に育てられたら、自然と自己肯定感は高くなるとされています。そのような体験が少ないまま大人になった方は、一つずつ目標を達成したり、周囲の人たちに植え付けられていた固定観念を手放したりすることで、少しずつ乗り越えていく人も多いです。


たくさん痛い思いをして、人の痛みがわかる人間になって初めて、強くやさしくなれるもの。自分の限界を知り、それを乗り越え、ピンチの時は仲間が助けてくれる。その仲間の一部が家族であれば、かなり幸せだと言えるのではないでしょうか。毎日やらないといけない事をおろそかにせず、愛をもっておこなうことは、なかなか難しい。


雨が降っても嵐がきても、愛をもって取り組めるかどうかは、自分の心しだい。自分の心が穏やかで晴れていれば難なくこなせる食事の支度も、感情の嵐の中ではとても辛い作業となります。


そんな時は、「今日は無理」でも良いのです。なぜ無理なのかを自分の心に問いかけて、自分を慈しみ、いたわることが、【日日是好日】につながります。めんどくさい家事も、あなたが取り組んだから、家族は日常を過ごせる。毎日の辛い会社勤めも、あなたが取り組んだから、家族は今日もご飯を食べられる。

 

無事に日常を過ごせる事の幸せ。

 

まずはここからのスタートでありたい。その上で、自分の人生と向き合うのが禅の言葉。禅の精神で、今の日常を意味のあるものに書き換えると、生きることが少しだけ楽しくなりますよ。


profile

河岡 美希(かわおか みき)

 

2012年から禅タロット鑑定をスタート。 延べ1000人以上の鑑定をこなす。 主催を含め、参加イベントは80回を超える。 現在も、イベント出店初心者向けの主催イベントを継続中。 禅タロット師養成講座も開催し、卒業生も数多く輩出。 たくさんの人の笑顔が増える事を喜びとし、人生を楽しむ術を伝え続けて今に至る。

 

 

*私が思う禅タロットの魅力*
禅タロットは、心を整えるツールです。誰かに強制されて行動するのではなく、自分の内側から答えを導き、主体的に行動に移していく事ができます。自分と向き合う時間をとれて、客観視できるところが一番の魅力だと思います。

*禅タロットを始めたきっかけ*
ズバリ一目惚れです。「西洋のタロットとは違い、正位置逆位置がなく覚えやすい」という事と、「仏陀の言葉で綴られていて馴染みやすい」という事だけを聞いた時点で、習得を決めました。

*禅タロットを通して伝えたいこと*
「自分らしい生き方を模索する」という事です。自分の可能性の扉を、自ら開き進んでいく。そんな生き方ができれば、おのずと豊かな人生に繋がるのではないかと思います。

*禅タロット以外にもこんなことしています*
人と会っている事が多いです。勉強会や交流会で、様々な価値観を聞き、自分の中に落とし込み、参考にできることは取り入れ、成長の糧にしています。自分で勉強会を主催することもあります。禅タロットの体験会や手帳講座等も開催し、主に禅的生き方をお伝えしています。